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振袖が着崩れてしまったらどうする?知っておきたいトラブル時の対処法

カテゴリー:振袖コラム>基礎知識 投稿日:2021/01/21

振袖の着崩れ


着付け時に締め付け過ぎてしまったり、気をつけて動いていたのに着崩れてしまったり。
成人式当日に、このようなトラブルが起きてしまうケースがあります。


振袖が苦しくなってしまったり、着崩れてしまったりした場合は、どうしたら良いのでしょうか? 正しい対処法を覚えて、当日慌てず対応できるようにしておきましょう。


(1)振袖が苦しくなってしまった場合の対処法
「着付け時に少し苦しいけれど我慢してしまった」
「着付けをした状態で食事をしてしまった」
など、さまざまな原因で来ている着物がきつくなってしまう場合があります。


この原因は主に、帯をぎゅっと締め付け過ぎていることにあります。
もし、近くに着付けができる人がいれば、帯を少しゆるめに締め直してもらうと、楽になれるでしょう。ゆるめ過ぎは着崩れの原因になるため、注意してくださいね。


誰も頼れる人がいない場合は、帯締めや紐をゆるめると、多少楽になれます。
自分で触ってしまうと、逆に着崩れてしまう可能性があるため、できるだけ友人などの手を借りるようにしましょう。


また、着付け担当者によって、帯を締める力はそれぞれです。
着崩れを防ぐため、強く締める担当者もいますが、無理をしまうと1日中苦しいままになってしまいます。着付け時に苦しい、と感じた場合はできるだけ早く申し出るようにしましょう。


(2)振袖が着崩れてしまった場合の対処法
全体をしっかり整えて、丁寧に着付けてもらっても、振袖が着崩れてしまうトラブルが後を絶ちません。次は、着崩れてしまった部分別の対処法を、チェックしてみましょう。


1.帯が着崩れてしまった場合
帯が着崩れてしまうと、着物全体の印象が変わってしまいます。帯をゆるめに着付けてしまったなど、ゆるんできてしまった場合は、着物と帯との間にハンドタオルや手ぬぐいなどを入れて調節しましょう。万が一に備えて、当日の荷物にタオルを入れておくと安心です。


2.裾が着崩れてしまった場合
振袖は、自分の背丈に合った長さに、裾を合わせて着付けます。ですが、帯がゆるかったり、うっかり引っ張ってしまったり、踏んでしまったりして、裾が長くなってしまうトラブルがよくあります。このような時には帯の下部分で着物が重なっている場所、おはしょりと呼ばれる部分があるのですが、この下に余った裾を入れて直すようにしましょう。


3.衿元が着崩れてしまった場合
友だちに手を振ったり、拍手したり、腕の動きに合わせて、衿元が開いてしまう場合があります。着崩れに気付いたら、できるだけ早く直してあげましょう。衿元を整える場合、脇の下部分にある八ツ口から手を入れて衿を正します。最初に下の衿、次に上の衿を直すときれいな仕上がりになるでしょう。おはしょり部分を、やさしく引き下げるのも効果的です。


4.背中が着崩れてしまった場合
自分では見えない背中部分ですが、実は意外に着崩れが多い場所。友だちや家族が近くにいるなら、時々チェックしてもらいましょう。一人の場合は、鏡を使って確認します。背中や腰回りが下がってきている場合は、背部のおはしょりを軽く引っ張り調整してください。


(3)まとめ
慣れない振袖での外出は、着崩れてしまうケースが少なくありません。
「自分だけは大丈夫」
と安心してしまうのではなく、当日慌てないように正しい知識を持っておきたいですね。


着崩れを防ぎたいなら、着付けに慣れたスタッフを選ぶのも重要です。
着付けのプロに依頼すれば、着崩れしにくい状態になるだけでなく、振袖の魅力を格段にアップできます。


振袖レンタルや着付けサービスを利用するなら、着付け師の質にもこだわってみましょう。